ボリンジャーバンドは統計学に基づいたインジケーターで、標準偏差を用いてチャートの動きを予測するものです。
ボリンジャーバンドはミドルラインと呼ばれる移動平均線をもとにして、その平均から為替がどれほどの動き幅を取っているかを示しています。
言葉で説明するだけではわかりづらいので、実際にチャートを見ていきましょう。
一般的にボリンジャーバンドが用いられる際に使われるのは、ミドルラインと±1σ、±2σ 、±3σの合計7つのラインです。
σ(シグマ)とは標準偏差のことであり、かみ砕いて説明すると「価格がどれくらい動く可能性があるか」を示す指標のこと。
「○σ」とσの前に数値が記載されていますが、その数値の絶対値が大きいほどバラつき が大きいといえます。
統計学から、以下のことが判明しているので参考にしてください。
±2σや±3σを超えた場合には「買われすぎ」もしくは「売られすぎ」の状態にあるといえるのです。
ボリンジャーバンドでは値が±2σや±3σを超えたタイミングをエントリーのタイミングとしています。
その際、順張りにも逆張りにも利用されるのがボリンジャーバンドの特徴といえるでしょう。
つまり、比較的長期的なトレンドの中でボリンジャーバンドの幅が広がっている時が順張りのエントリーのタイミングです。
逆に細かい上下動が繰り返されている横ばいのチャートにおいて、値が±2σを超えるよう であれば、値が平均値まで収束していくという予想のもと逆張りのタイミングと判断して良 いでしょう。